ランサー EVO4(CN9A)ブレーキOH その他

オイラのランサーはすでに110000kmを突破し大分ポンコツになってきました。

先日サーキット走行をした際にブレーキパッドが炭化してしまった為、

パッドの交換ついでにキャリパー、マスターシリンダーのOH、ブレーキラインの交換、

その他アーシングなどを施工しました。

*注意*

このぺージを参考にして重大な事故が起きても当方は一切関知しません

自動車の改造整備は自己責任の下で行ってください

 

2003 12月

本日のお題は、F/Rブレーキパッド交換、F/RキャリパーOH、マスターシリンダーOHがメインで、ついでにエンジン周りのアーシングとパワーNEOの取り付けです。
まずはジャッキアップしてウマをかませタイヤを外します。

 

ブレーキラインなどに使われるフレアナットには、この様なフレアナットレンチを使用します。スパナでも出来ない事はありませんが、大抵の場合ナットをナメますので。

まずはブレーキホースの上側を外します。この時ブレーキフルードが漏れてきますが気にせず作業します。

次に車体のブラケットとホースを固定しているプレートを外します。プライヤー等でこじれば外れます。Fストラットにも同様に固定されているので同じ要領で外します。

ホースを外すとブレーキフルードが駄々漏れになります。今回はマスターシリンダーもOHするので完全にオイルが抜け切ってしまってもかまわないのですが、そうでない場合やABS付きの場合はマスターシリンダーやABSユニットにエアが咬むと後で面倒なので、この様にキャリパーのエア抜き用ニップルのゴムキャップなどをかぶせておくと漏れが少なくなります。またこの時リザーブタンクのキャップも閉めておいたほうが良いです。

キャリパーを外す前にキャリパー側のブレーキホースを外します。ココはバンジョーボルトで止まっています。ホースを切り離したら上下のスライドピンを外しキャリパーを外します。

外したキャリパーからピストン、シール類を全て外して灯油等で洗浄した後ブレーキクリーナーで脱脂します。
もしこの時ピストンが抜けないようでしたらブレーキホースを外す前に(写真3枚目の前に)キャリパーをキャリパーサポートから外しブレーキペダルを踏んで油圧でピストンを押し出してしまうと言う荒業もありますが、その時にはブレーキフルードを大量に無駄にする事になります。エアツールが使えれば問題は無いのですが。

キャリパーのOHキットと新しいブレーキホースです。
OHキットは純正品、ホースは純正を使用する予定でしたが、PLOTのステンメッシュが純正品よりも安く購入できましたので今回はコチラを使用します。

Fキャリパーのピストン、こまめにブレーキのエア抜き(フルード交換)をしていたので100000km走行後でも錆などはありません。コレもキレイにしておきます。

まずはキャリパーにオイルシールをはめてからピストンをココまで入れます。この時各部品には付属のグリスを塗っておきます、斜めにせず真っ直ぐに入れれば手で軽く入っていきます。その後ピストンに出すとブーツをかぶせ、ピストンを奥まで入れてから出すとブーツをキャリパーにはめ込みます。
このやり方はオイラのやり方なので正しい順序ではありません。


キャリパーの奥側の溝にオイルシール、手前の溝とピストンの溝にダストブーツがはまります。ランサーの場合Rは1POD(PODはピストンの数)で、サイドブレーキが内蔵されていないので(インナードラム式)F同様に作業できます。

ブーツ類がきちんとはまっていることを確認したら最後にダストブーツを固定するCリングをはめて完成です。バラした順と逆に組み付けます。
この時ホースが純正品であれば問題ありませんが、社外品の場合ストラットとホースを固定する時の位置が決まっていない物がありますので、タイヤを組んだ時にホースがホイールに干渉しないように調整します。またホースに無理なねじれが無いよう気をつけます。

次はマスターシリンダーのOHです。まずはブレーキラインを外します。2箇所(F/R)ともフレアナットで固定されていますので、ここでもフレアナットレンチを使用します。

マスターシリンダーはブレーキのマスターバックにナット2個で固定されています。
この時油量センサーの配線がリザーブタンクに繋がっているので途中のカプラーを外しておきます。

マスターシリンダーをバラします。バラす順番はスナップリング、位置決めネジ(+ネジ)インナーキットの順です。インナーキットが抜けてこない時は手の平などにマスターシリンダーをたたき付けて抜き取ります。
組み付ける前にシリンダーの中を洗浄しておいてブレーキ用のグリスを塗ってから逆の順番で組んでいきます。マスターシリンダーのOHをした時は車体に組み付ける前にシリンダーに中にフルードを入れてエア抜きしておきます。

完全に炭化したブレーキパッド。ドライバーなどで表面を引っかくとボロボロと崩れていきます。
サーキット走行をする時は、パッドの残量は5部山までにしておきましょう。

今回使用するパッドはZEALのHARDタイプ(サーキットスペックとの事だが詳細は不明)、もらい物なので試しに使用してみます。
全部終了したら最後にブレーキのエア抜きをして完了です。

次は小細工チューン。
TOPヒューエルのパワーNEOです。IN側の燃料ホース(ヒューエルストレーナーとインジェクターのデリバリーパイプの間)に挟むだけです。磁石のチカラで燃料の分子がどーのこーの・・・・だまされると分かっていてもこの手の商品には心トキメキます。

最後はアーシングです。
マイナス線の強化と言う目的もありますが、静電気などのノイズをバッテリーに流し、コンピューター等の電装系を正常に作動させると言う目的です。
またこの時純正のマイナス端子がゆるくなってしまったのでついでに手元にあった銅の端子に交換しました。
上に伸びる金色の配線はSUN電子のHOT稲妻(キャパシターの一種)です。

アーシングのポイントは6箇所。まずはワイパーモーターの取り付け部と真下のバルクヘッド。アーシングについては色々な意見がありますが、やはり効果はありますし、またむやみに配線するよりも強化したい所にポイントを絞って配線した方が効果が高いようです。

3箇所目はインマニ、インジェクターとヘッドへのアースです。

4箇所目はオルタネーターのブラケット。低速トルク(低回転時の電力不足解消)が欲しい時にはココにアースします。ちょうどヒューエルレギュレーターの真下あたりです。

最後にイグニッションコイルへのアース。ランサーはセミダイレクトイグニッションなので、2箇所にアースします。